株式会社若山経営 代表取締役社長 若山恵佐雄

「戦略思考の決断」が必要です。

地域経済の発展を支えてきたのは、従業員9人以下の小規模企業であり、その数は、国内の事業所数の90.25%に達します(平成16年事業所統計)。会計事務所の顧客の9割以上が小規模事業者であるという実態は、会計事務所の経営は、小規模企業によって支えられてきたことを示しています。
複雑・不透明・不確実で変化の激しい時代環境の中で、小規模企業の経営者は、将来予測に先が読めないことから、現状維持に走り、リスクをとらないという考えが強くなってきています。しかし、それでは現状を変えることができません。勝ち残るためには、将来のリタ-ンをできるだけ継続的に最大化し、現状のリスクをすすんでとる「戦略思考の決断」(将来に対する意思決定)が必要です。

中小企業の決断には「参謀」が必要です。

今、小規模企業の経営者が求めているのは、戦略思考の決断を支援してくれる参謀的な役割の存在「戦略の参謀役」ではないでしょうか。1992年、Robert S. Kaplan & David P. Norton が発表した、バランス・スコアカード(BSC)は「戦略を実現する仕組み」として評価されてきました。戦略の参謀役とバランス・スコアカードがあれば、小規模企業経営の持続力は高まります。これまで、会計事務所は経営に関する意思決定に必要な情報を提供する役割を果たしてきました。これから、戦略的な思考と決断を支援する役割が重要になってきます。「戦略の参謀役」は、小規模企業の経営者が望む事と、会計事務所の業務をつなぎます。
「戦略的な参謀役」で経営戦略策定と経営計画管理を!中小企業の経営者には参謀が必要です。そして参謀の役割には、会計事務所が最適です。経営は実行。そして、実行を仕組みにしたのが「戦略的経営」そして「バランス・スコアカード経営」です。